【トラブル防止】犬・猫の鳴き声がうるさいときの防音対策
初めに
アニマルセラピーという言葉があります。
具体的には、ペットと触れ合う時に分泌されるオキシトシンは、別名、愛情ホルモン、幸福ホルモンとも呼ばれ、脳の疲労感を軽減させ、精神を安定させてくれます。
コロナ禍で外出制限があったり、精神的な安定を求めてペットを飼う方も年々増加しています。
この様に、飼い主にそんな幸せを与えてくれるペットですが、ペット目線に立って考えるとどうでしょう。
ペット自身が幸せに生活できているのかと考えるとどうでしょうか?
防音対策が必要な理由
室温・空腹・運動不足・寂しい・退屈など、ペットがストレスを感じる要素は日常生活の中にも山程あります。
また、飼い主の不安やイライラも、ペットにとっては不安やストレスを増大させてしまいます。
鳴き声や足音を気にすることなく飼育できる環境はペットにとっても飼い主にとっても良い環境だと言えます。
また、人口密集地の戸建てやマンションなどでペットを飼われている場合、『鳴き声がうるさい。』という苦情も散見されます。
犬の鳴き声は、ピアノや電車と同程度の90dBから100dBといわれています。また、犬の場合、一匹が鳴き出すと他の犬も同調して泣き出すという習性もあります。
ペットを飼っている方からすれば、鳴き声などは余り気にならなくても、他の住民など第三者からすれば、鳴き声は『騒音』にしか聞こえないものです。
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犬や猫が鳴く心理や原因
次に犬や猫が鳴く心理や原因についてですが、
- 1.発情期
- 2.ストレス(食事や水が無い、トイレが汚い等)
- 3.寂しい時
- 4.引越しや模様替え
- 5.子供が生まれた等、家族構成が変わった
- 6.ペットが増えたり減ってしまった
- 7.病気や怪我
- 8.認知症
などがあげられます。
上記の症状を放置したままにしておくと、落ちつきが無くなり、場合によっては、家族や来訪者に甘噛みではなく急に噛みついたり、猫の場合は、いつもと違うところで爪研ぎをしたり排泄をしたりするといった行為を繰り返します。
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飼い主が出来るペットの防音や工夫、防音対策で使えるグッズ
日中に十分運動させてあげる、しつけやトレーニングをするといった対策もありますが、完全に気になる音をなくすことはできません。
前述しましたとおり、ご近所とのトラブル回避は勿論の事、ペット目線でも考えた防音や工夫が必要です。
犬や猫の鳴き声の場合、壁や窓そして扉に対して防音対策をする必要があります。防音対策には、主に【吸音対策】と【遮音対策】があります。
【吸音対策】
スポンジ状の素材の吸音材などで、空気音の反射を少なくし、音の反響を抑える事です。
吸音材の繊維に音がぶつかると音のエネルギーが小さくなるため、部屋の中で発生した音の反射を小さくするためにも、天井や壁に吸音材を設置します。
【遮音対策】
文字の通り、内部からの音を遮ることです。
遮音性能の良くない部屋では、外部からの音が伝わってくるため、快適な睡眠や、安らかな生活の営みが妨げられる可能性があるため、重い材料や密閉性の高い材料で、音を漏らさないように対策することが可能です。
また、二重窓を設置したり、厚地のカーテンを併用すると遮音効果が上がります。
防音をしっかりと行うためには、吸音と遮音の両方が必要です。
ただし、遮音シートなどで対策を行い、遮音性能を上げ過ぎてしまうと、鳴き声など甲高い音を跳ね返す作用がありため、ペットの居る部屋の表面材として用いると部屋内の反響音が大きくなる可能性があります。
そのため、ペットの居る部屋の表面には吸音材で対策をされるのがオススメです。
吸音と遮音をバランスよく組み合わせる事が大切になります。
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犬や猫の防音対策リノベーション
吸音や遮音を効果的に組み合わせる事が防音対策にとって大切であることはご理解いただけたかと思います。
具体的には、簡単なリノベーションの部類にも入るかと思いますが、ペットがいる部屋の壁に、防音パネルやシートを取り付ける方法があります。
賃貸でペットを飼われている場合、はがしやすいシールタイプなど賃貸でも使用可能なものもあります。
また、材質や色についても様々な種類があり、おしゃれな質感のものもあったりするので、部屋の雰囲気を壊したくない場合でも安心です。
また、窓には防音カーテンや内窓を取り付ける方法が有効です。
防音のカーテンは人の声より少し高い程度の音を遮ってくれるので、ペットの鳴き声を拡散しにくくするのに適した方法です。
また、内窓は賃貸でも取り付けられる場合があります。
さらに防音効果を高めたい場合には、スキマをふさいで音を防ぐ防音ドアを使用するといった方法もあります。
ペットの足音・鳴き声どちらにも対策したいときは、前述しました方法を全て施してもよいですし、ペット用に防音室を用意するという方法もあります。
効果的なリノベーションをする事によって、大切な家族の一員である犬や猫自身、自由に鳴いたり走り回れることで、ペット自身のストレスが軽減され健康的な生活を送れるのではないでしょうか。
犬や猫の防音対策が大切な事は、ご理解いただいたかと思います。
それでは本格的に考えられている方にどの様に防音対策をすれば失敗が無いかをご説明します。
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テイストが考えるペットリノベーションとは
これまでペット騒音対策の吸音や遮音について記述してきましたが、具体的に施工するとなると、コストの問題や品質など気になると思います。
お客様の中には、『施工費用が安かったから。』『デザインが良かったから』『相談中に早く防音対策した方が良いから』等と業者に言われ、そのまま契約してしまい、思った様な効果が得られなかったといった苦情を耳にする事もあります。
防音対策は、デザインもさることながら目に見えない部分の品質(遮音性や吸音性)も非常に大切なところになります。
テイストでは、騒音にお悩みになられているお客様から、ヒアリングや現地調査を十分に行います。
お客様がご納得、ご満足いただき末永くお付き合いいただける施工を行うことを、代表をはじめスタッフ一同、日々心掛けております。
お気軽にご相談ください。
最後に
近江商人の経営哲学のひとつとして「三方よし」が広く知られています。
『売り手良し、買い手良し、世間良し』
今回の話に置き換えると『飼い主良し、ペット良し、近所良し』となります。
飼い主とペットはお互いに愛情を分かち合い、嫌な思いをする事のないご近所の方もペットに理解を示していただくために。
そんな『三方よし』の世の中になるようテイストも願っております。